臨機応変とは、状況に応じて柔軟に対応することを意味する。

 

具体的には、予想外の事態や変化が起こった際に、即座に適切な対応を取る能力を指す。これを実現するためには、広い視野と豊富な経験、迅速な判断力、そして柔軟な思考が求められる。

 

現代のように変化の激しい時代において、状況に応じて適切なスタイルで対応できることは重要なスキルである。例えば、浮気相手とデートしているときに、パートナーとばったり会ったときにどう振る舞うかで、臨機応変力が試される。

 

この臨機応変について説明するために、「恋愛の3つのING」という話をしたい。

 

断っておくが、大したオチはない。

 

恋愛がうまくいくために大切な3つのINGがある。

 

1. フィーリング

この人が何か良い感じ、という感覚的なものである。なんとなく心地の良さを感じることが、それである。

 

2. タイミング

たとえ気の合う二人でも、お互いにパートナーがいる場合、恋愛に発展しないかもしれない。喉が渇いているときに、冷たい水が美味しく感じるのと同じである。

 

3. ハプニング

予期せぬ出来事が起こったときに、どう振る舞うかで、二人の距離が縮まるかもしれない。この時、臨機応変に振る舞えば、評価が上がるはずである。

 

僕が大学の女友達とゼミの先生の誕生日プレゼントを買いにショッピングモールに行ったときの話である。

 

プレゼント選びに熱中していたため、彼女が財布をどこかに置き忘れてしまった。それに気がついたとき、僕はすぐにインフォメーションセンターに走った。僕の足について来られなかった彼女も、遅れてインフォメーションセンターに着いたが、財布は見つからなかった。そこで僕は立ち寄った場所を時系列とは逆にダッシュした。結果的に、プレゼントと一緒に渡す色紙を買ったダイソーのレジのカウンターに置き忘れていたことがわかり、無事に見つけることができた。

 

その後、フードコートでアイスクリームを食べながら、「見つかってよかったね」と話をした。彼女は僕に「今日のことで好きになりました」と言ってきた。焦りながら一緒に走り回ったことで心拍数も上がり、吊り橋効果もあったのだろう。

 

フィーリングとタイミングは自分でどうすることもできない。ハプニングも偶然性が伴うが、それをうまく活かす臨機応変力は経験で身に付けることができる。

 

さらにこれは上級テクニックだが、意図的にハプニングを作り出し、それに対して偶然性を装って対処することも可能ではないか。

 

女友達が財布を置き忘れていることに、僕が気づいていたのに、あえてその場では言わなかったとしたら…。彼女が僕を好きになるのは、偶然ではなく、必然になるだろう。